反復性耳下腺炎(はんぷくせいじかせんえん)
- 誘因・原因
- 口腔内の細菌が唾液の管を逆行し、耳下腺内に細菌が感染します。
耳下腺の管に異常があり、感染と炎症が生じやすくなっています。
他にはアレルギー、ウイルス、ストレス、むし歯などの要因が考えられています。
人にうつることはありません。
- 病態
- 耳下腺が細菌感染により炎症をおこしています。
- 症状
- 耳下腺部(耳の下)が腫れ、痛がります。
微熱を伴います。
何度も繰り返すのが特徴です。
- 検査・診断
- 耳下腺部を圧迫すると膿んだ唾液が出てきます。
細菌培養検査で口腔内の細菌を調べます。
超音波検査では特徴的な耳下腺内の画像を認めます。
- 治療
- 抗生剤や痛み止め(カロナールなど)の飲み薬を投与します。
- 家庭での注意点
- 繰り返す場合でも徐々に回数が減ってきて、大人になると(10歳ごろには)治ることが多いです。
口の中の雑菌から感染しますので、うがい、歯磨きを習慣づけましょう。
他人にうつることはありませんので、登校禁止にはなりませんが、おたふくかぜと見分けがつかないケースでは、学校は休んで様子を見る場合もあります。