インフルエンザ
- 誘因・原因
- インフルエンザウイルスによる感染症です。
患者のくしゃみや咳のしぶきの中にいるウイルスが鼻やのどに入ることによって感染します。
季節的に流行するのはA型とB型ですが、A型にはH3N2型(香港型)とH1N1型(pdm09型)、B型には山形系統とビクトリア系統という異なった系統があることから、同一シーズンに複数回インフルエンザに感染する可能性があります。
- 症状
- 突然の高熱で始まり、鼻水、くしゃみ、咳、のどの痛み、関節痛、筋肉痛のほかに腹痛、嘔吐などもみられます。
- 合併症
- 気管支炎や肺炎、喘息発作などを引き起こすことがあり、喘息など呼吸器に基礎疾患を持っている人は十分に注意する必要があります。
また、発熱に伴って痙攣や異常行動を引き起こすことがあり、意識障害が続くようなときには脳症の可能性も考えなければなりません。
小児では中耳炎をおこすことがあります。
- 検査
- 簡易検査キットを使い10分ほどでわかります。
発症から8時間以内の場合は検査キットでわからないことが多いです。
- 治療
- 発症後48時間以内ならば抗インフルエンザ薬が効果的です。
その他つらい症状をやわらげる薬を用います。
解熱剤は医師から処方されたもの以外は使わないようにしましょう。
- 家庭での注意点
- 脳症を起こすことがあります。
けいれん、意味不明な言動、意識障害にご注意ください。
そのような場合は入院治療が必要ですので総合病院の小児科受診をおすすめしています。
- 予防
- 予防接種により感染や重症化のリスクを減らすことが出来ます。インフルエンザは、咳やくしゃみによる飛沫感染や接触からウイルスが体内に入る事によって起こりますので、普段より外出から帰宅した時には手洗いを心掛けましょう。
流行期にはマスクも着用しましょう。
- 登園・登校の目安
- 学校保健安全法が定める学校感染症です。
発症後5日を経過し、かつ解熱してから2日(幼児の場合は3日)を経過するまでは出席停止となります。
登園許可証が必要な保育園もあります。
その場合は確定診断をしてもらった医療機関へ行き、登園許可証を依頼すれば発行してもらえます。
船橋市の登園許可証明書のページはこちら - 出勤の目安
- 大人の方がうつった時の「出勤停止期間」「休んだ場合の扱い」に関しては職場の就業規則や、診察した医師の助言を参考に職場の管理者の判断によることになります。
国立感染症研究所のインフルエンザの解説ページはこちら