先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)
- 誘因・原因
- SF的な都市伝説もあるようですが、家族内に同じ病気の方が多く、遺伝と考えられています。
すべて先天性です。
耳介が形成される過程に異常があると発症すると考えられています。
- 病態
- 多くは耳介付着部付近の皮膚に穴があります。
穴の奥はどこにもつながってはおらず閉鎖している管のような形状になっています。
- 症状
- 穴があるだけでは無症状ですが、細菌が感染すると穴の周りの皮膚が赤く腫れたり、押すと痛くなります。
腫れた部分を押すと白や黄色の臭い汁が出ることがあります。
難聴にはなりません。
- 治療
- 根本的な治療は管を全部摘出する手術ですが、感染していないならば放置しても構いません。
感染した時は細菌培養検査を行い抗生物質を投与します。
腫れが強い場合は切開して溜まっている膿を出す場合があります。
複数回感染を繰り返す場合は摘出手術を考慮します。
手術は局所麻酔で日帰りで行うことが多いです。
患者さんのお住まいや年齢から連携医療機関ご紹介いたします。
子供の医療費に関しては『子供医療費助成』により自己負担を自治体が負担してくれます。
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- 家庭での注意点
- 穴の周囲を押すと、たまった老廃物が出てくることがありますが、感染の原因になりますので手で触れないようにしましょう。
- 受診前に腫れて痛くなったら
- 夜間や休日などに受診できない時にひどく耳を痛がったら市販の解熱鎮痛剤を内服しましょう。
- ※その後腫れや痛みが続いている場合は必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう。