扁桃肥大(へんとうひだい)
- 誘因・原因
- 一般に言われる扁桃腺は正式には口蓋扁桃(読み方は「こうがいへんとう」)と言います。
身体の成長とともに肥大し、小学2.3年以降は縮小します。
ウイルスや細菌の感染も肥大の原因となります。
扁桃炎を繰り返しているお子さんは、扁桃腺が肥大したままで、大人になっても小さくならないこともあります。
- 病態
- リンパ組織が増殖しています。
- 症状
- 睡眠中はいびきや無呼吸、肩で息をしたりします。
寝返りが激しかったり夜尿の原因にもなります。
日中は運動時の息切れや、行動がのろい場合があります。
声がこもり、はっきりしないことがあります。
食べ物がつかえるため食が細かったり、食事に時間がかかることがあります。
他に口呼吸になるために口臭や、から咳の原因にもなります。
- 検査・診断
- のどを観察します。
扁桃肥大は程度により3段階に分類できます。(Mackenzie分類)
いびきが大きい場合や無呼吸がある場合はご自宅で検査できる無呼吸簡易モニター検査をおすすめしています。
- 治療
- 感染症で大きくなった場合は消炎剤、細菌感染であれば抗生剤の飲み薬を投与します。
睡眠時無呼吸症候群の原因となっている場合や、食事に支障がある場合は手術を考慮します。
手術は連携医療機関にご紹介いたします。
手術は全身麻酔で30分ほどですが、5-7日間ほど入院することが一般的です。
子供の医療費に関しては『子供医療費助成』により自己負担を自治体が負担してくれます。
船橋市の子供医療費助成ついてはこちら
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- 家庭での注意点
- いびきがないか?
食事に時間がかかってないか?
食が細いなどはありませんか?給食が時間内に食べ終わらないこともあります。
できれば入学前に治療しておいた方が良いでしょう。何科に行ったらよいかお悩みの方はどい耳鼻咽喉科にご相談ください。