急性低音障害型感音難聴
- 誘因・原因
- 原因は不明ですが、疫学的にはストレスとの関連が示唆されています。
- 病態
- 内耳の中はリンパ液で満たされているのですが、そこが浮腫んだ(水分が過剰な)状態になると聞こえが悪くなります。
- 症状
- 片耳や両耳の難聴がある日突然出現します。
軽い難聴のときは、「耳が詰まっている」と感じることがあります。
軽いめまいや肩こり、頭重感、頭痛を随伴することもあります。
- 検査・診断
- 聴力検査では低音域を中心とした難聴を認めます。
- 治療・薬
- 内耳の浮腫みをとるために利尿薬を用います。
他に循環を改善させる薬や神経障害を回復させる薬を用います。
難聴の改善が鈍いケースではステロイド薬を用います。
疲労やストレスをためないよう、十分な睡眠、適度な運動、気分転換を行いましょう。
水分はこまめに補給しましょう。
一度治っても約40%は再発します。
その場合「蝸牛型メニエール病」と病名が変更されます。 - 注意点
- 繰り返すことがある病気なので聴力が改善したか確認することが大切です。
薬が無くなる前に再診して聴力検査をしましょう。 - 市販薬(漢方薬)
- 五苓散
※耳鼻咽喉科で以前に蝸牛型メニエール病の診断がされている方で医院を受診できない場合に使用してください。
自然治癒する場合もありますが、難聴が残る場合もあります。
治らない場合は必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう。