音響外傷・騒音性難聴
- 誘因・原因
- 予期せぬ爆発音やコンサートなどが【音響外傷】の原因となります。
騒音がする職場への長年の勤務やパチンコや音楽、剣道などの長年の趣味などが【騒音性難聴】の原因となります。
ヘッドホンやイヤホンで大きな音を聞き続けることによって起こる若者の「ヘッドホン難聴」や「イヤホン難聴」が近年問題視されています
- 病態
- 音を感じる内耳有毛細胞が傷害されています。
- 症状
- 音響外傷は大きな音を聞いた直後から数時間のうちに難聴、耳鳴、耳閉感を自覚します。
騒音性難聴は年単位で徐々に進行する難聴、耳鳴りとして自覚されます。
両耳のことも片耳のこともあります。
- 検査・診断
- 典型例では聴力検査で4000hzを中心とした難聴を認めます。
- 治療
- 音響外傷は突発性難聴に準じステロイド薬を用います。
ステロイド薬の内服治療期間は1~2週間程です。
騒音性難聴は有効な治療法がなく難聴は治らないため、耳栓などの防音保護具で予防するしかありません。
- ヘッドホン難聴・イヤホン難聴の予防
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- 音量を下げたり、連続して聞かずに休憩をはさむ
- 使用を1日1時間以下に制限
- ノイズキャンセリング機能のついたヘッドホン・イヤホンを選ぶ
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