手足口病
- 誘因・原因
- コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症です。
鼻水、目やに、便などの中にいるウイルスが鼻、のどや眼に入ることで感染します。
- 症状
- 口の粘膜・手のひら・足の裏などに2~3mmの小さな赤い発疹ができます。
小さい水ぶくれができることもあります。手足の発疹は痛みやかゆみはありません。
口の発疹は痛みを伴うことが多いので、食欲が減る赤ちゃんが多いです。その他に発熱(38度以下)などもありますが一般的に軽症で、発疹は3~7日で消失します。大人もうつることがあり、症状が重く出やすいことが特徴です。
発疹の痛みは大人のほうが強く出ます。
また、全身倦怠感、悪寒、関節痛、筋肉痛などの症状が出ることがあるのも大人の特徴です。 - 治療
- 特効薬はありません。熱やのどの痛みをやわらげる薬を用います。
- 家庭での注意点
- のどが痛いので口当たりの良い食べ物を食べましょう。
重症化することは少ないですが、生後3ヶ月未満の赤ちゃんや、免疫不全などの症状を持っている赤ちゃんは脱水や低血糖、髄膜炎や心筋炎が生じることがあります。
頭痛や嘔吐、発熱が続く場合は総合病院の小児科受診をおすすめします。 - 登園・登校の目安
- 学校保健安全法が定める学校感染症には明確に規定されていませんが、目安として解熱して1日以上経って、普段の食事ができるまでは保育園への登園はひかえましょう。
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