流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- 誘因・原因
- ムンプスウイルスによる感染症です。
患者と直接接触したり、咳や鼻水などの中にいるウイルスが鼻やのどに入ることで感染します。
- 症状
- 耳の下(耳下腺)やあごの下(顎下腺)が腫れて痛がります。
腫れは片方の場合もあります。38℃程度の発熱が2~3日みられます。潜伏期間が長く、潜伏期間は12~25日間(平均18日間)といわれています。 - 診察
- ワクチン接種歴や、おたふく患者さんとの接触歴などお聞きします。
- 耳下部を触診したり、口腔内の唾液の状態を診ます。
超音波検査を行う為にどい耳鼻咽喉科(薬円台)にご紹介するケースもあります。 - 採血を行う場合もあります。
- 治療
- 特効薬はありません。
熱や痛みを和らげる薬を用います。
- 予防接種
- 大人でもかかることがあります。
思春期以降におたふくかぜにかかると、ムンプス難聴にかかるリスクが高くなるだけでなく、男性の精巣炎、女性の卵巣炎を合併することもあります。
予防にはワクチンが非常に有効です。
現時点ではまだ日本で定期接種となってはいませんが、様々な合併症をひきおこす感染症であることから、まだ罹患していない人であれば接種しておくことをお勧めします。 - 家庭での注意点
- 痛みが強いときは、ぬれタオルなどで冷やしてあげましょう。
髄膜炎をおこすことがありますので、頭痛、吐き気や嘔吐がある場合は総合病院の小児科受診をおすすめします。
- 登園・登校の目安
- 学校保健安全法が定める学校感染症です。
腫れだしてから5日以上経過し、体調が良くなるまでまで出席停止となります。
登園許可証が必要な保育園もあります。
その場合は確定診断をしてもらった医療機関へ行き、登園許可証を依頼すれば発行してもらえます。船橋市の登園許可証明書のページはこちら
- 出勤の目安
- 大人の方がうつった時の「出勤停止期間」「休んだ場合の扱い」に関しては職場の就業規則や、診察した医師の助言を参考に職場の管理者の判断によることになります。
国立感染症研究所のおたふくに関するページはこちら