アデノウイルス感染症(プール熱・咽頭結膜熱)
- 誘因・原因
- アデノウイルスによる感染症です。
鼻水、目やに、便などの中にいるウイルスが鼻、のどや眼に入ることで感染します。
プール(接触感染)やくしゃみや咳(飛沫感染)などにより感染します。幼児~小学校の子供に多く発症するアデノウイルス感染症ですが、大人でも感染して症状が出ることがあります。
6~7月に流行のピークを迎えますが、12月を中心に冬季にも流行する感染症です。
- 症状
- 38~39℃以上の発熱が4~5日続き、のどの痛みと眼の充血、痛み、目やになどがみられます。
頭痛、吐き気、腹痛、下痢を起こすこともあります。
中耳炎になることが多いです。
まれに重症の肺炎になることがあります。
一般的に5~7日程度潜伏期間があるとされています。
- 検査
- 簡易検査キットを使い7分ほどでわかります。
- 治療
- 特効薬はありません。
熱やのどの痛みをやわらげる薬を用います。
- 家庭での注意点
- のどが痛いので口当たりの良い食べ物にしましょう。
受診前には市販の痛み止めを使用してもよいでしょう。
治った後も約1ヶ月は尿や便にウイルスが排泄される可能性があるため、手洗いを徹底し、集団生活ではタオルを共有することは避けましょう。
- 登園・登校の目安
- 学校保健安全法が定める学校感染症です。
基本的には、解熱してすべての症状(熱やのどの痛み、目の症状)が落ちついたとあと2日経過するまで出席停止となります。
登園許可証が必要な保育園もあります。
その場合は確定診断をしてもらった医療機関へ行き、登園許可証を依頼すれば発行してもらえます。船橋市の登園許可証明書のページはこちら
- 出勤の目安
- 大人の方がうつった時の「出勤停止期間」「休んだ場合の扱い」に関しては職場の就業規則や、診察した医師の助言を参考に職場の管理者の判断によることになります。
国立感染症研究所のアデノウイルスの解説ページはこちら