急性・慢性外耳道炎
- 誘因・原因
- 細菌や真菌(かび)による感染症です。
外耳道の皮膚は表皮層が薄く、外からの刺激には弱いです。
耳かき、耳いじり、イヤホン、耳栓、入浴、水泳などによる刺激がきっかけとなり外耳道に炎症が起こります。
痒みのため頻繁に耳をいじり、その刺激が皮膚を傷つけ、炎症を拡大するという悪循環に陥ると慢性化します。
- 病態
- 細菌や真菌(かび)が外耳道の皮膚に感染し炎症を起こしています。
慢性外耳道炎ではしばしば湿疹を伴います。
- 症状
- 耳だれ、耳閉感など。
急性では痛みを伴い、頭痛を伴う場合もあります。
慢性では頑固な痒みを伴います。
- 検査・診断
- 耳内、耳周囲を観察します。
原因となっている細菌や真菌を調べるため細菌培養検査を行います。
- 治療
- 外耳道炎を清掃、洗浄します。
細菌が原因の場合は抗生剤やステロイドが含まれた軟膏(リンデロンVG軟膏など)や点耳薬を、真菌が原因の場合は抗真菌薬を塗布します。
抗生剤や消炎鎮痛剤、抗ヒスタミン剤(かゆみ止め)の飲み薬の内服を行う場合もあります。
- 注意点
- 耳をいじらないことが肝心です。
イヤホンが原因の場合はヘッドホンを使用するのも良いです。
- 受診前に耳が痛くなったり痒くなったら
- 夜間・休日などでクリニックを受診できない時に耳がひどく痛くなる場合は、市販薬の痛み止め(市販薬を参照してください)を飲みましょう。
かゆみが強いときは市販薬の抗ヒスタミン薬(市販薬を参照してください)を使用してもよいでしょう。
綿棒などで耳の中は触らないようにしましょう。
- ※その後何らかの症状が残っている場合は必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう。
- 市販薬
- <痛み止め>
内服薬 15歳以上
ロキソニンsプレミアム、
イブA錠、
バファリンAなど - <抗ヒスタミン薬>
内服薬 15歳以上
アレグラFX、
アレジオン20、
エバステルAL
クラリチンEX(店頭販売のみ)
コンタック鼻炎Z・ストナリニZ
(どちらも同じ成分:医療用医薬品名はジルテック)
ザジテンAL鼻炎カプセル・パブロン鼻炎カプセルZ
(どちらも同じ成分:医療用医薬品名はザジテン)