CPAPとは？
「Continuous Positive Airway Pressure：持続陽圧換気」の頭文字をとって、「CPAP（シーパップ）」と呼ばれます。
人工呼吸器の基本的なモードの一つで患者さんの自発呼吸をサポートします。
重症の睡眠時無呼吸症候群の方に適応があります。
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CPAP療法の方法
就寝前に鼻マスクを付けて寝るだけです。
CPAP療法の特徴
- のどに圧をかけ上気道（気道のうち鼻腔～鼻咽腔～咽頭・喉頭）が閉塞しないようにする治療法です。
- 使用を始めたその日からいびきが改善されます。
- 副作用がほとんどない治療法です。
- 睡眠時無呼吸症候群の原因を根本的に直す治療ではありません。
CPAP療法の効果
- 無呼吸･低呼吸、いびきの消失
CPAP療法は、圧力をかけた空気を鼻から送り込むことで気道が広がるため、これまでの閉塞による無呼吸・低呼吸、いびきが改善されます。
患者さんばかりでなく、ご家族の方にとっても快適な睡眠が得られます。 - 睡眠の質の向上
無呼吸・低呼吸の状態が続くと、眠りが浅い状態となり、睡眠時間をしっかり取っ たとしても、実際は熟睡できていません。
そのため、朝の目覚ても熟睡感がなく、日中の眠気に繋がります。CPAPを使うことで、質の良い本来の睡眠が得られ、これらの症状が改善されます。 - 高血圧や不整脈などの改善
無呼吸・低呼吸により、乱れていた自律神経の日内変動が改善されていくことで、 身体の諸症状の改善に繋がります。
治療の流れ
- 下記の症状に当てはまる方はどい耳鼻咽喉科にご相談ください。
＜大きないびきをかく＞
＜睡眠中に呼吸停止がある＞
＜昼間に眠気がある＞
＜不眠がある＞
＜朝、頭痛がしたり、口が渇く＞
＜睡眠中の体動が激しい＞
＜夜間にトイレに起きることがある＞ - 診察の結果、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合、無呼吸簡易モニターをご自宅に持ち帰って検査していただきます。
検査自体の費用は3割負担の方で3000円ほどです。 - 検査の結果、重症の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、CPAP治療の適応がございます。
- 数日中に業者がご自宅に治療機器をお持ちしますのですぐに治療が開始できます。
治療機器は購入するのではなく、レンタルとなりますので初期費用はかかりません。 - 月々の費用も健康保険の適用になるため3割負担の方で5000円ほどです。
健康保険を使う場合は、月に1度の外来受診が必須となります。 - 慣れるまでに数カ月かかる方もいらっしゃいます。装着の違和感が強い、口が渇く、自然とマスクを外してしまう場合はマスクや設定を調整すると改善することが多いです。
